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映画【ドリームハウス】あらすじと結末|真実を知りたければ、すべてを疑え!

ドリームハウス

『そこには、幸せな家族が暮らしているはずだった─…』

という、いかにも何か起きますよという予感を感じさせるキャッチフレーズがつけられた『ドリームハウス

ジャンル的にはホラーとなっていますが、夜の街頭に照らされて、ぼんやり浮かび上がった電柱におびえるくらいビビりな管理人(裸眼だと何も見えない)が断言します。

ホラーではありません!

なので、ホラーは無理。と避けていた人はぜひ、安心して見てみてください。

この記事では映画ドリームハウスのあらすじとネタバレ、感想を紹介します。

 

映画「ドリームハウス」作品情報

ドリームハウス(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

上映時間:92分
ジャンル:サスペンス・ホラー
監督:ジム・シェリダン
公開日(日本):2012年11月23日

主なキャスト(登場人物)紹介

ウィル・エイテンテン(ダニエル・クレイグ)、アン・パターソン(ナオミ・ワッツ)、リビー・エイテンテン(レイチェル・ワイズ)、ジャック・パターソン(マートン・チョーカシュ)、ディディ・エイテンテン(クレア・アスティン・ギア)、トリッシュ・エイテンテン(テイラー・ギア)、クロエ・パターソン(レイチェル・フォックス)、フードの男(イライアス・コティーズ)、グリーリー医師(ジェーン・アレクサンダー)、シンディ(サラ・ガドン)、アーティ(グレゴリー・スミス)
 

映画「ドリームハウス」簡単なあらすじ

会社勤めをやめ、自宅で本を執筆するために郊外へ引っ越したウィル・エイテンテンは、購入したばかりのマイホームで家族と幸せな日々を過ごすはずだった。

しかし、いざ新居で暮らし始めると娘が幽霊を見たと怯えたり、見知らぬ男が家を覗き込んでいたり…と不気味なことが連続する。

ある晩、自宅の地下に侵入した少年たちが怪しげな儀式を行っているところを発見したウィルは、少年たちを捕らえて事情を聞く。

するとマイホームで過去に一家惨殺事件が起きていたことが明らかになり─…。

 

映画「ドリームハウス」ネタバレあらすじ

ドリームハウスのあらすじ:起

ウィルの送別会(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
主人公のウィル・エイテンテンは、最高の編集者として部下に慕われてきた中年男性。

これまでずっと仕事人間でしたが、このたび長年務めた会社・GPHを辞めて、ニューヨーク市郊外に購入したマイホームで家族と暮らすことにしました。
 
これからの人生は我が家で家族とのんびりした日々を過ごしながら、小説を執筆する予定です。

 
みんなウィルの退社を惜しみながらも、最大の送別会を開き、笑顔で送り出します。

去り際、ウィルへGPH社代表の女性・グリーリーが「郡で一番の建築者を紹介しておく」と言い、1枚の名刺を渡しました。

 
列車で最寄り駅まで帰ったウィルは、駅を出てすぐのところで家探しを手伝ってくれた不動産屋の、ヘザー・キーラーに声をかけられます。

「家まで送る」との申し出を1度は断るウィルですが、この大雪じゃタクシーなんて捕まらないと言われ、送ってもらうことにしました。

 
ウィルが車を降りたちょうどそのとき、玄関から妻のリビーが電話をかけながら出てきます。

とっさに、木の影へ隠れるウィル。

どうやらリビーは、ウィルが電車に乗り遅れていないか心配になって留守電を入れているようです。

 
いたずら心がくすぐられたウィルは、雪玉を投げつけ、驚かせます。

ウィルに気付き、「驚かせないでよ」と笑うリビー。

会社を辞めたことを告げると「これで私も子供たちも、もっと幸せになれる」と大喜びしました。

「子どもは?」

とウィルが聞くと、リビーはもう寝たと答えます。

しかし、部屋の中からは笑い声が…。

 
父親の帰宅が待ち遠しかった娘2人は、起きて待っていたのです。

父親の帰宅を待っていた子供たち(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
ウィルは2人を抱きしめ、一緒にお風呂へ入りました。

娘たちが寝入ったあと、ウィルとリビーはテーブルで向かい合い、会話します。

「お花ありがとう」

と穏やかな声でお礼を言うリビー。

何のことだかわからないウィルは、テーブルに飾られたクロッカスの鉢植えに目を止めました。

黄色いクロッカス(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

「これは僕じゃないよ」

と否定するウィルに、リビーは戸惑います。

今朝、庭先のポーチに置かれていたので、てっきりウィルからのプレゼントだと思いこんでいました。

ウィルを見つめる男(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
朝、ウィルが住宅前の雪かきをしていると、向かい側から険しい表情でじっと見つめている男がいました。

ウィルが手を止めて見つめ返すと、男は背をむけて向かいの家(パターソン家)から出てきた住人に近寄ります。

男は向かいの家の夫・ジャックでした。

この家はただいま離婚調停中で別居しており、向かいの家には妻・アン、10代半ばの娘・クロエが住んでいます。

夫婦はクロエの親権をめぐって揉めている最中でした。

 
 
家の柱をお手入れしていたリビーが、前の住人がつけたのであろう傷を見つけます。

そこには、

「B 2006年3月27日 B 2005年9月24日」

「K 2006年3月27日 K 2005年9月24日」

と彫られていました。
 

ユメひつじ
ユメひつじ
おそらく身長です。

 
きっと前に住んでいた子たちのものだろうと思ったリビーは、消したくないと言い、ウィルもその意見に賛成しました。

「今どうしてるかしら?」と思いをはせるリビーに、ウィルは「親を困らせてるさ」と返します。

 
夜、ウィルが小説を書いていると下の娘・ディディが怯えた顔で部屋へ入ってきてテーブルの下にうずくまってしまいます。

「どうした?」と聞くと、幽霊を見たというディディ。

窓に男の人の顔が映ったのだと聞き、念のため確認に行きますが特に怪しげな人物はいません。

ウィルは部屋の電気をつけた瞬間に自分の顔が窓に映りこみ、見間違えたんだろうと答えます。

その瞬間、強い風が吹き、外の木の板がガラスに当たってバンッと大きな音を立てました。

姉妹はびっくりして悲鳴をあげますが、ウィルは笑いました。

 
翌朝、外の木の板を修理しようとしたウィルは、雪の上に残された足跡を発見します。

不審に思って足跡をたどると窓の外で立ち止まった形跡があり、もしかしたらディディの言う通り、本当に不審者がいたのではないかと疑い始めました。
 

その日の夜、眠っていたウィルは物音で目を覚まします。

音は地下室から聞こえてくるようでした。

ウィルが地下室へ降り様子を見ると、そこには見知らぬ若者が大勢忍び込んで、何やら怪しげなことをやっています。

勢いよくドアを開けるウィル。

若者たちは悲鳴を上げて、一目散に逃げていきました。

散り散りに逃げる若者たち(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

慌てて追いかけ、転んだ少女を捕まえて何をしていたのか問い詰めると

少女は「空き家だと思ってた!」と言い張ります。

少女(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

「僕が住んでる!」とウィルが怒ると「殺人があったから!」と続ける少女。

しかし何のことかわかっていない様子のウィルに、少女は

「まさか知らずに住んでるの?」

と言い、ここは5年前の4月に一家惨殺事件が起きた家なのだと伝えたのでした。

 
もしかして先日、窓から覗いていたのも君たちかとウィルが訊ねると

1人の少年が「戻ってきたんだ…」と意味深なことを言い、若者たちは車に乗って去ってしまいます。

ドリームハウスのあらすじ:承

 

事件のことを知らなかったウィルは、落ち込みました。

翌朝、通りすがりの喫茶店で警察が2人休憩しているのを見かけ、殺人事件について教えて欲しいと声をかけます。

しかし「配属は2年前だから知らない」と教えてくれません。
 

「そんなはずないだろ」と食い下がるウィルに、2人は顔を見合わせると、しぶしぶといった様子で事件について語ります。

容疑者は父親、ピーター・ウォード

ピーターは撃たれたものの生き残りましたが、精神を病んでしまったそうです。

今はどこにいるかもわからない、という警察にウィルは捜査資料を見せろと迫ります。

しかし、一般市民に見せるわけにはいかないと断られてしまいました。

 
娘2人を抱きかかえるリビー(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 
家に帰ると、妻のリビーが娘と暗い表情でソファに腰かけていました。

なんでもディディが向かいの家の娘・クロエが携帯で話すのを聞いたのだと言います。

「ここに住む人はみんな死んじゃうんだって」

怖くなったリビーたちは、みんなでウィルの帰りを待っていたのです。
 

ウィルは、すぐさま向かいの家に事情を聞きに行きます。

最初にクロエが出てきましたが、詳しく話をする前にクロエは母・アンを呼びました。

「どうも。向かいのエイテンテンですが、できれば少しお話を…」

と呼びかけると、アンは玄関を開けてくれました。
 

ウィルが自分たちは事件のことを知ったばかりで、クロエの電話を聞いて娘たちが怖がっている。と言うと注意しておくと約束してくれます。

アンは「数日前がその家族たちの命日だったから、娘がまた悪夢を見始めて…」と言います。

何か言いたげな表情に、うちのポーチに花を置いたのはあなたですか?と聞くと、アンは否定しました。

 
家の中からクロエが母を呼ぶ声が聞こえ、ウィルは立ち去ろうとします。

背中を向けると「長いこと空き家だったんですよ」と声をかけられました。

ウィルは、そう思われていたから若い子たちが忍び込んでいたのだと話し、もしかしてどこの家の子か知ってますか、と訊ねますがアンは答えませんでした。

 

夜、眠れなかったウィルはこっそりベッドを抜け出して地下室の掃除をしていました。

しかし風の音で目を覚まし、ウィルの不在に気付いたリビーに壁の落書きを消しているところを見つかってしまいます。

落書き(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 
”虐殺の家”と書かれた文字を目の当たりにしたリビーは、「何のこと?」とウィルを問い詰めます。

 

事情を知ったリビーは、引っ越したことを後悔し始めました。

「この家なんか変だわ」

と怖がるリビーに、ウィルは司祭を雇おうかと提案します。

 
「安心して住めるように、何でも試そう。ここは僕らの家だ。僕らの幸せの家だよ。

君がいれば、そこに幸せがある」

 
ウィルの言葉を聞いて、やっとリビーの顔に笑顔が戻りました。

しかし、窓の外を見たリビーが「あれ何?」とまたもや顔を強張らせます。

そこには木の陰からこちらをうかがう、フードを被った男の姿が……。

 
リビーを家に残し、ウィルは不審な男の足跡を追いますが結局捕まえることはできませんでした。

翌朝、子どもたちがいないことに気付いたリビー。

いくら呼んでも返事がないことに焦り、家中を探し始めます。

ウィルが子ども部屋のベッドの下を確認すると、どこからか声が聞こえ、声を頼りに探すとクローゼットの奥に隠し部屋を見つけました。

隠し部屋で遊ぶ子ども(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
子どもたちは、その部屋でおままごとをしていました。

箱の中におもちゃが入っていたという娘。

ウィルはその中から、前の住人とおぼしきキャサリン・ウォードベアトリス・ウォードという名前が書かれた絵本を見つけます。

つまりこの部屋は、前の子どもたちの遊び場だったということでしょう。

確かにその子たちがここで生きていた、という証を手にしてリビーは酷く落ち込んでしまいます。

 

向かいの妻・アンがシチューの差し入れにやって来ました。

2階にいるリビーに挨拶するよう言いますが、返事は返ってきたものの降りてきません。

アンはアンで、まるで逃げるように「わたしはこれで」と立ち去ってしまいます。

ウィルは追いかけて前の住人のこと知っているとを聞きますが、アンは答えませんでした。

 

リビーがピーターの収容施設について書かれた記事を見つけ、気になったウィルは施設を訪問します。

受付の女性に、入居者について話がしたいと声をかけると座って待つよう言われますが、ピーターの部屋番号が書いてある棚を見つけたウィルは直接部屋を訪ねます。

ピーターの部屋番号(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
308号室を開けると、中には誰もいませんでした。

部屋へ入ると、タンスの上にウィルの家族写真が伏せた状態で置いてあるのを見つけます。

 
怒りで手が震えるウィル…。

ちょうどそこへ、風呂上がりの男が帰ってきました。

子供部屋にあったはずの写真を、どこで手に入れたんだ!と怒るウィルに男はタジタジです。

 
「いいか、ピーター・ウォード。もし家族に近づいたらお前を殺してやる」

ウィルの気迫に押されながらも、男は自分はピーターではないと言います。

ピーターは既に施設を出ていて、自分はマーティンだと名乗る男。

証拠として見せられた書類に確かに”マーティン”と記載されているのを見たウィルは、「悪かった」と謝りその場を後にしました。

 

家に帰るなり、不安が爆発したリビーとウィルは口論になります。

そこへ窓の外から車のライトが差し込み、ウィルが様子を見に外へ出ると車が勢いをつけて急発進してきました。

危険を感じ、子どもたちに部屋へ隠れるよう言うリビー。

 
車と対峙するウィル(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
車は何度もウィルに向かって急発進を繰り返し、最後はパトカーの音を聞いて逃げていきました。

一足遅い到着をした警察に、ピーターに襲われた、早くあの車を追いかけろと怒るウィル。

しかし警察には、「落ち着いて」とただ宥められるばかり。

警察にすら見捨てられた事実に、リビーは絶望します。

 

ドリームハウスのあらすじ:転

 

警察が助けてくれないなら、自分たちで何とかするしかない。

そう思ったウィルは、ピーターが事件後に収容されていたグリーンヘブン精神医療施設をたずねます。

本当に襲った人物がピーターなのか、施設に残されたピーターの映像を見て確認しようという先生(?)の提案で、ウィルは映像を確認します。

映っていたのは、ピーターの後ろ姿。耳の後ろに、銃で撃たれた傷が残っていました。

奥さんが、死ぬ間際に撃ったものだと言います。

ピーターは心神喪失で不起訴になっていて、「外に出せ、犯人を見つける」といつも暴れていたそうです。

 
映像をみていたウィルは、あることに気付きました。

取り押さえられるピーターの側に、アンが映っていたのです。

監視カメラに映ったアン(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
「やっぱり、奴を知ってたんだ」

と言うウィルに、先生は「次を見ればすべてわかる」と言います。

 
次に見せられたのは、ピーターが腕に巻かれた名札を噛みちぎっている映像でした。

ピーターはある時から、自分をピーター・ウォードだと認めなくなったと言います。

”ピーター”でなければ、妻子を殺したことにならない…

そう考えた彼は、名札を噛み切り、自分に新しい名前を作ったそうです。

ピーターが噛み千切った名札の裏には認識番号として『W1-1L 8-10-10』と書かれていました。

W1-1L 8-10-10(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

続けて、先生は5年前のものだという映像を見せました。

最初に見せられた後ろ姿のピーターが画面を振り返ります。

そこに映っていたのは─…

ピーター・ウォード(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

なんと、ウィル本人。

 
つまり、ウィルこそがピーター・ウォードで、

ウィル・エイテンテンというのは『W1-1L 8-10-10』から作り上げた架空の名前だったのです。

 
現実を受け止めきれないウィル(以下、ピーターと表記します)は、涙を流し「いい加減なことを言うな!」と怒りました。

先生の前でリビーに電話をかけてみせ、妻と話すかと聞くピーター。

 
断る先生に背をむけて、部屋を出ると精神科病棟の患者たちが口々にピーターに対し「戻ってきたのか!」と声をかけます。

そのメンバーの顔には見覚えがありました。

全員が、かつて務めていた会社の同僚たちだったのです。
 

ユメひつじ
ユメひつじ
つまり、GPH社というのはグリーンヘブン精神医療施設のことだった…と。

 

真実を知ったピーターの目には、本当の家の姿が見えるようになりました。

幸せのドリームハウスだと信じて疑わなかった家のいたるところに、

”悪魔”

”子供殺し”

”この家は地獄”

などの言葉が書かれていました。

 
家の中もボロボロで、天井は雨漏りしています。

雨漏りした家(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

幸せなドリームハウスの面影は跡形もありません。

部屋で1人、絶望しているとまたどこからか娘と妻の声が聞こえてきました。

耳をかたむけると、だんだん近くに娘を感じてきます。

それと同時に、家も幸せだったころの姿へと戻っていきました。

食卓を囲む家族(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

これが幻だと気づいているピーターは、まるで生きてるみたいに話すディディにきつくあたります。

様子がおかしいことに気付いたリビーは、ピーターの額に手を当てて「熱がある」と言いました。

ピーターはリビーに、真実を話します。

  • 自分はピーターだということ
  • リビーも娘も死んでいること

 
しかし、リビーは「あなた熱でおかしくなってるのよ」と聞き入れようとしません。

 
仕方なくピーターは娘たちを、例の身長が刻まれた柱の前に立たせます。

ぴったり傷と背丈が合う娘たち…。

「君の、本当の名前は?」と訊ねると、それぞれ『ベアトリス』と『ケイティ』だと名乗ります。

その様子を、不安げに見つめるリビー。

ピーターはリビーにそっと近寄り、「君はエリザベス・ウォードだ」と伝えました。

 

夜、名前を呼ばれた気がして目を覚ますとリビーが子どもたちを介抱していました。

「ピーターの熱が移った」というリビー。

胸が苦しくて息ができないというベアトリスを抱きかかえると、胸に撃たれたあとが見つかります。

撃たれたあと(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
「血が出てる」と焦るエリザベス。

「銃で撃たれたあとだ」とピーターは言いますが、エリザベスは「熱のせいよ」と頑なに受け入れようとしません。

 
ピーターはエリザベスに「背中を見てみろ」と言い、

エリザベスが言われた通りに背中の服をめくると、銃創が見つかりました。

痛い、苦しいと口にしながら子供たちは死んでしまいます。

エリザベスはパニックになり、突っ立ったままのピーターに「目を覚まして!」とビンタしました。

 
泣くエリザベスに、ピーターはなおも言い続けます。

エリザベスも子どもたちも、とっくに死んでいるのだ、と……。

 

玄関を叩く音がして、ピーターが出ていくと立ち退き通知がでていると書類を渡されます。

「僕の家だ」

と断るピーターですが、住める状態ではないと言われ強制的に封鎖されてしまいます。

諦めのつかないピーターは、何度かこっそり忍び込もうとしましたが見張りが立っていて追い帰されてしまいました。
 

行き場を失い、向かいの家を訪ねたピーターをアンは招き入れます。

事件当時のことを聞かれたアンは、真実を話しました。

ドリームハウスのあらすじ:結

 
実はアンたちはずっと前から向かいに住んでいて、エリザベスとは親友でした。

しかし、施設から戻ってきたピーターが自分をエイテンテンと名乗ったことから記憶喪失であると悟ったアンは、ピーターに話を合わせていたのです。

 
「本当に俺が殺したのか?」

と聞くピーターに、アンは証拠は何もないけど殺すわけがないと答えます。

ピーターに3人の幽霊が見えていると知ったクロエは「いなくて淋しいと伝えて」と言いました。

命日にクロッカスの鉢植えを置いた人物は、クロエだったのです。

 
しばらくして、どこで聞きつけたのか家にピーターがいることを知ったジョンが

「イカれた奴とクロエを一緒には置いておけない」

と言って迎えにきます。

怒って飛び出して行ったクロエを追う直前、アンはピーターの主治医だったというグリーリー先生の名刺を渡しました。

 
グリーリーの元を訪ね、なぜ自分を退院させたのか聞くとピーターに不利な証拠がなかったからだと言われます。

幻の家族と暮らすことで心を守っていると指摘され、

自分の意志で入院するなら私が診てあげると言われますが、心なんてどうでもいいから真実を知りたいとその申し出を断ります。

 
夜のうちに家に忍び込んだピーターは、また空想の世界へ入り込みます。

子どもたちを寝かしつけたあと

「あの夜のことを話すんだ」と迫るとエリザベスは「思い出したくない」と拒みます。

しかし、真剣な表情のピーターにエリザベスは途切れ途切れに答え始めました。
 

  • 階段から物音がしたこと
  • ピーターだと思って行ったら倒れたこと
  • 子どもたちが既に死んでいたこと

 

思い出して、泣くエリザベスに「君は俺を撃った」と告げるピーター。

エリザベスは否定します。

自分は、こどもを殺した犯人を撃ったのだと…。

 
ピーターは、エリザベスの手を自分の傷跡に触れさせます。

「どうして…」

銃創に気付き、絶望的につぶやくエリザベスに、ピーターは「悪かった」と謝罪しました。

 

玄関が何度もノックされ、ピーターが出ていくとそこにはアンが立っていました。

エリザベスをもう解放してあげてほしいと頼むアン。

後ろで会話を聞いていたエリザベスが、最後の日の記憶を取り戻します。

 

あの日、ピーターと電話していたエリザベスは下から物音がするのを聞いてピーターがこっそり帰ってきたのだろうと考えました。

子どもたちも、てっきりパパが帰ってきたと思い走って出迎えます。

しかし実際は、見知らぬ男が階段を登ってくるところでした。
 

異変に気付いたエリザベスは、男に銃を下すよう言います。

電話越しにその言葉を聞いていたピーターは、走って家へ駆けこみました。

 
男がエリザベスと子どもたちを撃ち、駆けつけたピーターともみ合いになります。

そのとき落とした銃をエリザベスが拾い、最後の力を振り絞って犯人を狙って撃った弾がピーターの頭に当たったのです。

銃を構えるエリザベス(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

同じ記憶が頭の中に流れたピーターは、自分が犯人じゃないことを悟ります。

 
そこへアンの夫、ジャックとピーターの家族を殺した男が現れました。

男はピーターを襲い、ジャックはアンを襲います。

ピーターの家族が殺されたのは手違いによるものでした。

本当は、ジャックが雇った殺し屋はアンを殺すはずだったのです。

しかしバカな殺し屋が家を間違え、ピーターの家族を惨殺してしまいました。

 
ピーターという格好の獲物に罪を着せ、今度こそアンを殺そうと計画したジャックは2人を地下へと閉じ込めます。

そして、5年間ものあいだ自分をゆすっていた殺し屋に弾丸をお見舞いしました。

悪態をつきながら倒れこむ男。

まだ息はありますが、逃げる気力はありません。

ジャックは地下にガソリンを撒き、火を放ちました。

炎に包まれる部屋(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

その様子をエリザベスが見ていて、必死にピーターの名前を呼びます。

目を覚ましたピーターはとっさに身を隠し、背後からジャックの頭を殴りつけました。

 
アンを抱き上げ、地下から逃げ出すピーター。

それを見届けた殺し屋は、階段に残っていたガソリンを撒きました。

あっという間に火が燃え移り、ジャックは地下に閉じ込められます。

ガソリンを撒く男(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

アンを無事に外に連れ出したピーターは、静止の声を振り払って家へと入っていきます。

何度もエリザベスの名前を呼び、燃えさかる家の中から妻の姿を探し続けるピーター。

 
階段をのぼった先に、エリザベスは立っていました。

「君といたい」

この家で死ぬことを決意したピーターに、エリザベスは「わかってる」とほほ笑みます。

「でも、行かなきゃダメ」

そこへ娘たちもやってきました。

ピーターは「パパ、大好き」と言う子どもたちにキスをして、再びエリザベスと向き合います。

見つめあい、キスをする2人。

「愛してる」

互いに別れの言葉は言いませんでした。

「いつでも側にいる。分かってるわよね」

そうエリザベスが口にしたのを最後に、2人のすぐ横で小さな爆発が起きます。

 

巻き込まれたはずでした。

しかし、気づくと無傷でその場に倒れこんでいたピーター。

もう家族の姿はどこにもありません。

 
ピーターは階段下に隠していた手帳を手に取り、家から脱出します。

 
しばらくして、『ドリームハウス』という本がベストセラーとして店に並びます。

著者は、ピーター・ウォード。

ベストセラー『ドリームハウス』(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

外を通りかかったピーターは、その光景を切なげに見つめるのでした。

 

映画「ドリームハウス」感想

 

最初は、ハウス系のホラー物と思って見始めた今作品。

地縛霊とかそっち系だとばかり思ってました。

 
いい意味で騙された!!!!!

 
正直言って、ウィルがピーターなんだろうなーというのは薄々感じていたんですが

そこからさらに、二転・三転するストーリーに気付けば夢中になっていました。

作中で感じる小さな違和感が「そういうことだったのかー」と感じさせ、終わった瞬間にもう一度見たくなる映画です。
 

結末を知ってもう一周すると、さらに深い……。

 

序盤で、どんな小説を書こうと思ってるの?と訊ねたエリザベスに、「口にしたら消えてしまいそうなほど、君がはっきり見えてる」と答えたピーター。

最初はよくわかりませんでしたが、きっとこれエリザベスが既にいないことを暗示していたんでしょうね。

とても明るくて人柄もいいのに、アンが訪ねてきても挨拶に行かなかったエリザベス。
 

ユメひつじ
ユメひつじ
行かなかったんじゃなくて、行けなかったんだね…

 
と思うと切なくて仕方がありません。

 

でも、何より悲しいのは殺し屋がバカすぎたこと。

なんで右と左間違えるの?www

さすがに嘘だと言ってくれ!ってなりました…

 

映画のタイトルであり、著書の題名でもあるドリームハウスにはきっと色んな想いが込められているんだろうと思います。

家族と幸せに暮らしたかったという願いや

幻想でも幸せだった時間や

一家で思い描いていた幸せな暮らしなど…

 
最後、夢だった小説を出版できたのにピーターの表情がちっとも嬉しそうじゃないのが本当に切なくて…。

 
結局エリザベスたちは幻想だったのか、幽霊だったのか微妙なところですが

個人的には幽霊だったのではないかと考えています。

互いに生きていると信じていたからこそ起きた、奇跡だったのかな…と。

そこに掛けているのかはわかりませんが、黄色いクロッカスの意味は”私を信じて”だそうです。
 

”ドリームハウス”には、家族が会える唯一の場所という意味もあったのかもしれませんね。
 

それでは、かなり長編となってしまいましたが、この辺で。
 

ユメひつじ
ユメひつじ
とんでもないジャンル詐欺にはあいましたが、思わぬ良作に出会えたので満足です!

 

お付き合いありがとうございました!