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映画【ドリームハウス】結末とネタバレ|衝撃展開に驚愕と涙!

ドリームハウス

この記事ではドリームハウスのあらすじと感想(ネタバレ有り)を紹介しています。

事前情報なしで視聴したため、てっきりホラーだと思っていたのですが、いい意味で騙されました。

主人公は退職し、郊外にマイハウスを購入したひとりの男性。

男は妻、そして娘たちと新たな生活をはじめるのですが、かつてその家で一家惨殺事件が起きたことを知ってしまいます。

その事実だけでも十分に怖いのですが、さらに怖いのが

「一家惨殺の容疑者が父親で(だから実質的には一家惨殺ではない)、撃たれたが一命をとりとめて精神科に入院中」という事実。

幸せに暮らすはずだった主人公たちは、やがて幽霊をみたり見知らぬ男の影をみたり…と不可解なできごとに見舞われるようになります。

殺された家族の怨念なのか?
はたまた、精神を病んだ父親が戻ってきたのか?

二転・三転するストーリーが最高におもしろかったです。

映画「ドリームハウス」作品情報

ドリームハウス

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

上映時間:1時間32分
ジャンル:サスペンス/ホラー
監督:ジム・シェリダン
公開日:2012年11月23日(日本)

主な登場人物の紹介

ウィル・エイテンテン
物語の主人公。GPH社を退職し、郊外に購入した家で家族とゆっくり暮らすことを夢みる。

リビー
ウィルの妻。家族を愛している。

ディディ&トリッシュ
ウィルとリビーの娘。


アン・パターソン
ウィルの向かい側にクロエと2人で住んでいる。何かを知っているようだが、話そうとしない。

ジャック
アンとクロエの親権を争っている。

クロエ
アンとジャックのひとり娘。

映画「ドリームハウス」予告動画

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映画「ドリームハウス」あらすじ

長年勤めあげたGPH社を退職し、郊外へ引っ越すことにしたウィル・エイテンテンの送別会が行われていた。

社員たちに惜しまれながらフロアをあとにしたウィルは、GPH社代表のグリーリーから郡で一番の建築士の名詞を受け取り、家族が待つ新居へと向かう。

ウィルが、ついに退職したことを知った妻リビーと娘たちは大喜び。新居での生活を楽しむが、だんだん不可解なことが起こりはじめる。

ある晩、物音で目が覚めたウィルは見知らぬ少年少女が自宅の地下に侵入して何やら怪しい儀式をしているのを目撃する。

少女のひとりを捕まえ、我が家でいったい何をしていたのかと問いつめるウィル。

すると少女は、5年前にこの家で一家惨殺事件があったと証言し…。

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最近の不可解な出来事も少年たちの仕業なのかと聞くと、少年たちは青ざめ、「帰ってきたんだ」とつぶやいて散り散りに逃げていった。

一家惨殺事件について調べたウィルは、父親のピーター・ウォードによる犯行だと知る。ピーターは抵抗する妻に撃たれたが命に別状はなく、精神を病みどこかに入院しているとのことだった。

向いに住むクロエが「この家に住む人はみんな死ぬ」と話しているのを聞いた子どもたちは、すっかり怯えてしまっていた。困ったウィルは向かいを訪ね、母親のアンに事情を話して注意してもらう。

アンは申し訳ないと謝罪し、数日前が例の家族の命日だったからナイーブになっているのだろうと話す。

夜、眠れなかったウィルがこっそり地下室を掃除していると、リビーが起きてきて落書きについて問いただす。観念したウィルが事情を話すと、リビーは引っ越しを後悔しはじめた。

ある日、ウィルとリビーは先住民の隠し部屋を発見する。そこにはキャサリン・ウォードとベアトリス・ウォードという名前が書かれたおもちゃや絵本が置かれていた。我が子と年が近かったのであろう子どもの遺品を見たリビーはすっかり落ちこんでしまった。

ウィルはアンに前の住民について聞こうとするが、アンはその話題を嫌がり答えてくれない。

過去の新聞記事をあさり、自力でピーターの施設を調べたウィルは施設を訪れる。
受付の目を盗み、部屋番号を調べたウィルがピーターの部屋をたずねるとウィルたち家族の写真が置かれていた。家族に手を出したら許さないと怒るウィル。

しかし写真はピーターの忘れ物で、今入院している男はまったくの別人だった。

その日の夜、ウィルは一台の車に追いかけられる。
リビーが警察に通報し、サイレンに気づいた車は逃げていくが警察はウィルの証言を聞こうとしない。

自己防衛するしかないと判断したウィルは、過去の新聞を調べてピーターが事件直後に収容された施設をおとずれる。

話を聞いた職員はピーターの入院時の映像を見せてくれた。
顔を確認しようとするウィルだが、そこに映っていたのは自分自身だった。

事件のあとウィルは精神を病み、自分を架空の人物だと思い込むようになったのだ。殺害の証拠が出なかったため退院したが、今の今まで自分をウィル・エイテンテンだと思い込んでいた。

アンは事件当時の話を聞きにきたウィルに「あなたは殺していない」と話す。
2人の会話を聞いていたエリザベスは、事件の日の記憶を取りもどした。

真犯人はジャックに雇われた殺し屋で、アンと間違われて殺害されたのだった。

まさかの真相に驚いていると、今度こそアンを殺そうとジャックが殺し屋をつれて襲ってくる。2人は不意をつかれて気絶し、地下へ放りこまれてしまった。しかしジャックと殺し屋が仲間割れをはじめ、隙をみてにげだす。

ジャックは殺し屋の放った火に巻きこまれて死んでしまう。

ウィルはアンを安全な場所へ移動させ、燃えさかる家へと戻って行った。
いっしょに逝こうとするウィルだが、エリザベスが護ったおかげで無傷で生還する。

数年後、ウィルが執筆した小説「ドリームハウス」はベストセラーとして本屋を飾るのだった。

映画「ドリームハウス」感想|ネタバレ有り

じわじわと散りばめられる違和感

ウィルの送別会

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート


主人公のウィル・エイテンテンは、最高の編集者として部下にしたわれてきた中年男性。仕事人間だった彼は、のこりの人生を家族とゆったり過ごすために長年勤めあげたGPH社を退職します。

映画はウィルの送別会シーンからはじまるのですが、一目で伝わってくる惜しまれよう。いい人材だったんですねー。

送別会のあと、ウィルは代表のグリーリーという女性から〈郡で一番の建築士〉の名刺をうけとって新居へと向かいます。

家では妻リビーと娘のディディ、トリッシュがウィルの帰宅を起きて待っていて、あたたかくお出迎え。

ひつじくん

このへんの描写だけで、家族仲の良さや、仕事人間といいつつもウィルが家族も大切にしてきたことがわかる。

登場人物たちが絵に描いたようなTHE・幸せ家族で、ここからどうホラー展開にもっていくんだろうと思っていたら、その導入もうまかった。

よくあるのは家の中で怪奇事件っぽいものが起きる、幽霊をみるとかだけど、この作品が最初に起こしたアクションは差出人不明のクロッカスが玄関ポーチに飾られているというもの。

黄色いクロッカス

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

鉢植えに入ったきれいな黄色いクロッカスなので、最初は怖さのかけらも感じません。

ですがウィルからの贈り物だと思ってお礼をいうリビーに、ウィルが困惑しながら「僕じゃない」と返答した瞬間、「えっ?じゃあ誰から…?」っていう不安が押し寄せてきます。

綺麗な花が、一転して不気味なものに見えてくるカメラワークが凄かったです。

向かいに住む家族も訳あり?

ウィルを見つめる男

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
人的な違和感をあたえてくるのが、ご近所さんの存在です。

お向かいに住んでいるパターソン一家は母親のアンと、娘のクロエの2人暮らし。

父親のジャックは別居していて、クロエの親権をめぐって離婚調停中という設定です。

ここまではよくある設定なのですが、なぜかジャックがウィルを睨みつけてくる、アンが妙にウィルたち一家を気にかけるわりによそよそしい、など理由のわからない違和感をぶつけてきます。

”何か”があるのは明白なんだけど、その正体がわからない。

最高に気持ち悪い違和感でした。

虐殺の家

ウィルたちが購入したのは新居ではなく、中古物件。

その証といってはなんですが、家の柱には前住人の子どものものらしき身長が刻まれていたり、「キャサリン」「ベアトリス」と名前の書かれたおもちゃが残っていたり…と人が生きてきた痕跡が残っています。

隠し部屋で遊ぶ子ども

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

「柱に背丈を刻む」って、実際にやったことがある人も多いのではないでしょうか?この描写で、自分の子ども時代や我が子を思いうかべる人も少なくないはず。

実際、わたしも自分の幼少期を思い出しました。

この映画の嫌なところ(いい意味で)は、そうやって生身の人間を視聴者に再生させておいて、一家虐殺という設定に重みをもたせたところ。

「この家で昔、人が死んだ」なんて設定はホラーではお決まりの設定なので、通常であれば

ひつじくん

ふーん

で終わるところなのですが、過去の自分の思い出を重ねてしまったからこそ設定に重みを感じました。

ピーターが戻ってきた?

ウィルたちの新居に少年少女たちが不法侵入しているのを捕らえて怒ったウィルは、この家で5年まえに一家虐殺が起きたことや犯人のピーターは生きていてどこかの精神科に入院していることを知ります。

少女

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

捕まった少女は、悲惨な事件が起きた物件にまさか人が住んでいるなんて思いもしなかった様子。

まぁ、普通は住みませんよね。それにウィルはその事実を知らなかったので、日本の法律なら告知義務にがっつり抵触しそうです。

でも本当に怖いのはここから。

なんと家族を虐殺した犯人のピーターは未だに生きていて、精神科に入院していることがわかります。

もしかして、先日窓から家の中をのぞいていたのはピーター?

そんな、ゾクリとする予感が胸をよぎります。

外にいるということは退院したのか、はたまた逃げ出したのか。それはわかりませんが、万が一にも逃げ出していたなら、ウィルたちを家族と勘違いしてふたたび殺しにくるかもしれません。

そんな不安は的中し、ある晩にウィルは一台の車に追いまわされます
何度も急発進をくりかえす車。明らかにウィルを殺そうとしているのがうかがえました。

リビーが警察に通報し、サイレンが近づいてくると車は逃げていきます。

現実

かけつけた警察にウィルは事情を説明しますが、警察は相手にしてくれません。

怒ったウィルは「もう自分で何とかするしかない」と、ピーターが事件後に収容されていたグリーンヘブン精神医療施設をたずねます。

ウィルの話を聞いて、「本当に襲った人物がピーターなのか、施設に残っているピーターの映像を見て確認しよう」と提案する先生。

映っていたのは、ピーターの後ろ姿。耳の後ろに、銃で撃たれた傷が残っていました。

奥さんが、死ぬ間際に撃ったものだと言います。

ピーターは心神喪失で不起訴になっていて、「外に出せ、犯人を見つける」といつも暴れていたそうです。

 
映像をみていたウィルは、あることに気付きました。

取り押さえられるピーターの側に、アンが映っていたのです。

監視カメラに映ったアン

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

 
「やっぱり、奴を知ってたんだ」

と言うウィルに、先生は「次を見ればすべてわかる」と言います。

 
次に見せられたのは、ピーターが腕に巻かれた名札を噛みちぎっている映像でした。

先生は「ある時から、ピーターは自分をピーター・ウォードだと認めなくなった」と話します。

”ピーター”でさえなければ、妻子を殺したことにはならない…

そう考えた彼は、名札を噛み切り、自分に新しい名前を作ったそうです。

ピーターが噛み千切った名札の裏には認識番号として『W1-1L 8-10-10』と書かれていました。

W1-1L 8-10-10

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート

このゴロ合わせ、どこかで聞き覚えありませんか?
声に出してつぶやいたところで「はっ」と気づいて鳥肌が立ちました。

そう、この物語の主人公ウィル・エイテンテンこそが一家惨殺事件の犯人ピーター・フォードだったのです。

その証拠に、ウィルの耳のうしろにはリビーが撃った銃創が残っていました。

つまり妻のリビーも、娘のディディとトリッシュもウィルの妄想。現実世界では、とうの昔に死んでいたわけです。

そして物語の序盤でみせられた送別会も、精神科を退院するときのものでした。

ゆめ

「グリーンヘブン精神医療施設」を略すると「GPH
なるほど…。

自分自身を思い出したウィルは、現実が見えるようになっていました。

自宅はすっかり廃墟と化していて、いたるところに「悪魔」「子ども殺し」「この家は地獄」などの落書きが。

アンがウィルを気にかけつつも、妙な距離感をたもっていた理由にも納得です。

だって、かつてのご近所さんが戻ってきたかと思えば自分を「ウィル」だと言い、いないはずの家族と廃墟で生活していると信じこんでるんですから…。

殺したのはピーターじゃない?

ウィルは、妻や子どもたちの本当の名前も思い出します。

妻リビーの本名は、エリザベス。ディディとトリッシュの本名は、ベアトリスとキャサリン。

そう、家に残っていた背丈のマークやおもちゃは2人のものだったのです。

とうてい受けいれ難い真実を告げられたエリザベスは、そんなわけない!とウィルの話を拒絶します。

ゆめ

ここでわたしが気になったのは、エリザベスたちがウィルの妄想なのか?それとも幽霊なのか?という点

ひつじくん

それについては、あとで考察していこう

本当に自分が妻と子どもを殺したのか?

真実を知りたいと願ったウィルは、アンに事件のことをたずねます。

アンは戻ってきたウィルが自分を「ウィル・エイテンテン」と名乗るのを聞いて記憶喪失なんだと悟り、これまでずっと話を合わせてくれていたのです。

ウィルが記憶を取りもどしたと気づいたアンは、知っている限りのすべてを教えてくれました。

 気にかけつつも、距離をたもっていたのはうっかりボロを出して混乱させないように…などの配慮もあったのでしょう。

アンとエリザベスは生前、親友でした。

それでアンはウィルのこともよく知っていて、証拠はどこにもないけどウィルが殺すはずないと信じてくれていたのです。

玄関にクロッカスを置いたのは、クロエだったことも判明します。

あの日はエリザベスたちの命日で、弔っていたんですね…。

結末

アンから、主治医だったというグリーリー先生の名刺を受けとったウィルは「なぜ自分を退院させたのか」と問いにいきます。

先生は「ウィル(ピーター)に不利な証拠がなかったから」だと答えました。

ウィルは肝心の事件当日については記憶がないため、ほんとうに自分が殺したのか、それとも何か別の事情があるのかわかりません。

証拠もないとなると、なおさらですよね。

計画的な犯行で、証拠をきれいに片づけたのか?ほんとうに殺していないから証拠が出ないのか?どちらの可能性も等しくありえるわけです。

真実を知ることで心が壊れてもいいから、本当のことを知りたいと願ったウィルはエリザベスに「あの日のことを話すんだ」と迫ります。

はじめは思い出したくないと拒絶していたエリザベスですが、ウィルの真剣な表情をみてぽつり、ぽつりと話しはじめました。

  • 階段から物音が聞こえた
  • ピーターだと思って出迎えようとしたら倒れた
  • 気づいたら子どもたちが既に死んでいた
  • 最後の力をふり絞って犯人を撃った

話を聞きおえたウィルは、自分の耳の裏に残っていた銃創をエリザベスに触らせて「すまない」と謝りました。

愛していたはずの家族を、なぜ殺してしまったのか…

理由すら覚えていないのに、自分こそが犯人だったと知ったウィルは一体どんな気持ちだったんだろう。

絶望する2人のもとへ、アンが訪ねてきます。

アンはウィルが妄想の中に生きるのが耐えられなくなり、エリザベスを解放してあげて欲しいと頼みにきたのです。

会話を聞いていたエリザベスは、事件の記憶を取りもどします。

あの日、帰宅途中のピーターはエリザベスと電話していました。
通話の最中に玄関から物音がするのを聞いたエリザベスは、ピーターがこっそり帰ってきたと思いこみます。

そして子どもたちと出迎えようと玄関に向かうのですが、そこに立っていたのは銃を手にした見知らぬ男でした。

エリザベスは銃をおろすように呼びかけます。

電話越しに聞いていたピーターは慌てて家へ駆けこみますが、一足遅く子どもたちとエリザベスは撃たれて倒れていました。

ピーターは男と階段でもみ合いに。

そのときに男が落とした銃をエリザベスが拾い、最後の力を振りしぼって発砲。男を狙ったつもりでしたが、実際はウィルに当たってしまったのです。

銃を構えるエリザベス

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

エリザベスの記憶はウィルの頭の中にも流れ、それによってウィルは自分が犯人じゃないと確信します。

妻と子どもを殺した犯人は、ジャックに雇われた殺し屋でした。

ジャックは離婚によって財産や娘が奪われると思っていて、アンを殺そうとしたのです。ひとつ誤算だったのは、雇った殺し屋がとんでもないバカだったこと。

家を間違えて、エリザベスたちを殺してしまいました。

ウィルが事件について嗅ぎまわっていること、記憶を取りもどしたことを嗅ぎつけたジャックは、ふたたび例の殺し屋をつれてアンとウィルを襲います。

 ウィルにすべての罪をかぶせて、今度こそ目的を果たそうと目論んだわけです。

襲撃をうけて気絶した2人は、地下室へと運びこまれます。

あとは2人を殺して証拠をでっちあげれば目的は達成…ですが、その前に殺し屋を撃つジャック。殺し屋は悪態をついて倒れこみます。

どうやら5年間ずっとゆすられていて、まとめて始末をつけようとしたみたいです。

5年もお金をゆすり取っていた相手の前にのこのこ現れるって、どこまでもまぬけな殺し屋ですよね…。

一連のできごとを見ていたエリザベスは、必死にウィルの名前を呼び続けます。目を覚ましたウィルはとっさに身を隠して、ジャックの頭を殴りつけました。

そしてアンを抱きあげ、地下から脱出します。

ウィルが逃げるのを見届けた殺し屋はガソリンをまき、火を放ちました。

アンを安全なところへ避難させたウィルは、燃えさかる自宅へと戻って行きます。エリザベスや子どもたちと離れるのが嫌で、一緒に逝きたいと願ったのです。

エリザベスは優しくウィルを諭し、それはダメだと言い聞かせました。

エリザベスと子どもたち、そしてウィルが互いに「愛してる」と言い合い、最後の別れを済ませた直後、すぐうしろで爆発が起こります。

巻きこまれたはずのウィルは、無傷の状態で倒れていました。
もう、家族の姿はどこにもありません。

 ピーターは階段下に隠していた手帳を手に取り、家から脱出します。

後日談

しばらくして、『ドリームハウス』という本がベストセラーとして店に並びます。

著者は、ピーター・ウォード。

ベストセラー『ドリームハウス』

(C) 2011 MORGAN CREEK ALL RIGHTS RESERVED | ショウゲート
 

外を通りかかったピーターは、その光景を切なげに見つめるのでした。

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映画「ドリームハウス」考察

ドリームハウスの意味

映画のタイトルにもなっている「ドリームハウス」には、いくつかの意味が込められているのではないかと思います。

まず1つめは、家族と暮らす念願のマイホームという意味。

2つ目は、すでにこの世に存在しない家族と会える家という意味。

3つ目は、ああしたかった、こうしたかったという叶わぬ夢がつまった場所という意味。

実際に映画のなかでも、ウィルがエリザベスに

「君がいれば、どこだって幸せ。そこが僕のドリームハウスだ」

的なことを言うシーンがあるんですよね。

そのセリフを言ったとき、ウィルはまだ記憶喪失なんですが頭のどこかで現実を覚えていたんじゃないかな…と思います。

ウィルにとってあの家は、死んでしまった妻や子どもと過ごせる夢のような空間だったのではないでしょうか。

エリザベスは妄想か幽霊か?

これ、すごくジャッジが難しいですが個人的には「幽霊だった」と解釈しています。

そう思ったポイントはいくつかあって、

  1. エリザベス視点でしかわからない映像が出てきた
  2. ウィルが現実を自覚したあとも消えなかった
  3. 爆発で巻きこまれたのに無傷だった

などが幽霊だったのでは?と思わせました。

仮にエリザベスが妄想だとしたら、ウィルが現実を自覚した時点で消えてしまうはずなんですよね。

どこかで現実を受けいれたくない自分がいて、無意識にエリザベスを作りだしていたのだとしても、殺された日の回想シーンでエリザベス視点が出てくるのは不自然です。

だからエリザベスは幽霊だった、とわたしは解釈しています。

そう考えると「ドリームハウス」ってタイトルも、さらにしっくりくるんです。

妄想ならどこででも会えますが、地縛霊だったなら(エリザベスが家から出るシーンがないので、おそらく地縛霊だったと思っています)あの家でしか会えませんから。

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