海外ドラマ「ブレイキング・バッド」シーズン1第2話のあらすじと感想です。
裏の世界で生きてきたわりに、いろいろ抜けすぎなジェシー。よく今まで無事だったなぁと不思議でなりません。
鼻は少しきくようなので、そのおかげでしょうか。
そんなジェシーは、今回も盛大にやらかして大惨事を引き起こします。
その内容が結構えげつなくて、思わず顔をしかめました…。グロいの苦手って人はすこし覚悟が必要かもです。
あらすじ
キャンピングカーはレッカーに引き上げてもらい、なんとか動かせる状態に。しかしジェシーはガスマスクを外に置き忘れてしまう。
ウォルターとジェシーは死体を処理したあとは金輪際関わらず、互いの道を生きていこうと誓う。しかし、神経ガスで殺したはずのクレイジー・エイトはまだ生きていて…。
すぐに死ぬだろうと思われていたクレイジー・エイトだが、一向に死ぬ気配がない。パニックになったジェシーはウォルターの自宅に電話してしまう。
電話にでたウォルターは勧誘を断るフリをして誤魔化すが、不審に思ったスカイラーは電話番号を調べてジェシーにいきつく。
クレイジー・エイトを地下室の柱にくくりつけて監禁した2人は、コインで担当を決めることにする。
その結果、死体処理がジェシー、クレイジー・エイトをウォルターが担当することになった。
ウォルターは死体を隠すには溶かすのが最適だと話し、ポリエチレンの容器を買ってくるように指示する。
ウォルターは殺す覚悟を決めて下に降りたものの、クレイジー・エイトが会話できるまでに回復しているのを見て怖気づいてしまう。
死体サイズの容器を見つけられず、ジェシーは何も買わずに帰ってきた。
ウォルターは明日始末すると言って帰り、スカイラーの検診についていく。検診では赤ちゃんが女の子だと判明。
スカイラーは2人きりになったタイミングで、なぜジャンキー相手にこそこそ電話していたのかウォルターを問いつめる。ウォルターはハッパを買ったと誤魔化してその場をのりきった。
翌日、ジェシーがキャンピングカーからエミリオの死体を引きずり出し、処理しようとしているところにスカイラーが訪ねてきて二度とマリファナを夫に売るなと釘をさして帰る。
その後ジェシーは浴槽にエミリオをつっこみ、酸で溶かそうとするが浴槽まで溶けてしまい大惨事に。
ジェシーが置き忘れてきたガスマスクは、荒野で遊んでいたこどもたちに見つかってしまう。
2話感想と解説
クレイジー・エイトの対処
”クレイジー・エイトの担当”って要は、彼を殺す役目ってことですよね…。
キャンピングカーのときは銃を突きつけられてて、殺るか殺られるかという状態でした。
なので正当防衛のような感覚で反射的に殺せたんでしょうけど、今のクレイジー・エイトはただの死にかけの男。
つまり無抵抗の相手を一方的に殺害することになるため、精神的な負荷がすごそうです。
ジェシーは自分が担当じゃないからっていう背景も大きそうですが、「殺せ」の一点張り。
対してウォルターは「でも、でも、だって」ちゃんでしたね。
わたしの意見としては、ジェシーが正しいかなと思います。
いとこのエミリオを殺されて、自分も殺されかけて、恨まないはずがない。情があるならまだしも、ウォルターは昨日今日会ったばかりの赤の他人ですし。
そりゃあ、ウォルターの言うように交渉で何とかなるならそれに越したことはないですけど、一生背中を気にして生きることになるのはごめんです。
でも、ウォルターはまだまだ裏社会を甘くみているようだし、何だかんだと理由をつけて生かすんだろうなって思いながら観てました。
だから決意を固めたシーンには、少しびっくり(結局、未遂に終わりましたけど)。
ついに殺るぞってシーンで、あえて手に取った銃を置いて袋で挑もうとしたのかは憶測だけど
銃=殺人道具
なわけですし、まだ自分が人に対して明確な殺意をむけるっていう重みが受け入れられなかったのかなって。
もちろん銃声が~とかの現実的な理由もあるだろうけど、今の段階では精神的な意味合いのほうが強い気がします。
袋を使ったら使ったで、トラウマになる気もするけど
まあ結局、おしゃべりできるまでに回復しちゃったクレイジー・エイトを見て出来なかったんですけどねー。
どうせ死ぬなら今楽にしてあげようっていう建て前さえ消えてしまった今、ウォルターはクレイジー・エイトを殺せるのでしょうか。
さっそく妻バレ?
やばい関係だからこそ、絶対に2人が繋がってる証拠を残しちゃいけないのにパニックのあまりウォルターの家電にかけるという暴挙にでたジェシー。
軽率すぎる行動だけど、まだ十代か二十代前半くらい(たぶん)と考えたら仕方のないことなのかな。
The poet The poem pic.twitter.com/BzCgxH56Sx
— Breaking Bad (@BreakingBad) January 23, 2020
にしても、伝言をうながすメッセージだけで怪しい奴認定されるジェシー可哀想(笑)
ウォルターの誤魔化しもあって〈マリファナの売人〉っていう認識で終わったけど、こういう1つ1つの点がいつか線になってバレちゃうんだよね。
バスタブ事件
2話で一番えげつないと思ったのが、このバスタブの一件。
思わずおえーってなりました。
ちょうどいいサイズの容器を見つけられなかったジェシーは、独断でバスタブをつかって処置します。
その結果バスタブが溶けて床が落ち、1階に溶けかけたぴーーーーっ(自主規制)がぶちまけられるっていう最高にえぐい結果に。
これどうする気なんだろう…
持ち家みたいだけど、衛生的にも精神衛生的にもずっとこのままは無理だよね。直すにしても手放すにしても、部外者が介入するし。
やっちゃったな、ジェシー。
ちなみにジェシーのやらかしはバスタブ事件に留まりません。
荒野にも、証拠品になりうるガスマスクを放置してきています。2話のラストでは荒野に遊びにきた子どもにそれを拾われていました。
ってか近くに家とかなかった気がするけど、荒野で遊ぶって普通なのか?
売人なんていう危ない橋を渡ってるわりに、不注意がすぎるんだよなぁ。
よく今まで生きてこれたなって不思議です。
まあすごく臆病者みたいなので、そのせいかな。鼻が利くのかも。
その鼻をもう少しでいいから、普段から研ぎすましてくれるといいんですけどねー(笑)