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【ブラックフット】実話を元にしたクマ映画|リアルな描写にぞっとした

ブラックフット(原題back country)

実話をもとにしているだけあって、超絶リアルで怖かったクマ映画『 ブラックフット

アマプラ(わたしが視聴した時点では)の評価は平均的のようだったので、ありふれたパニックホラーだろうと安易な気持ちで見たら、心臓ばっくんばっくんになりました……。

幽霊もののホラーを見るより、ブラックフットのほうが心臓ヒュン…ってなって寒気するかも。

本記事ではブラックフットの概要・簡単なあらすじ・ネタバレ有の感想をまとめています。

ブラックフット作品概要

原題:BACK COUNTRY(整備区域外って意味)
監督/脚本:アダム・マクドナルド
製作国:カナダ
公開:2014年
出演:ミッシー・ペリグリム/ジェフ・ループ/エリック・バルフォー

ブラックフットの簡単なあらすじ

アウトドア派の恋人アレックスにしつこく誘われ、樹海でキャンプをすることになったジェン。

アレックスはとある目的のため、ジェンに『ブラックフットの小道』を見せる計画を立てていました。

その小道が現在は立ち入り禁止区域だと知りつつも、気にせずジェンを案内しようとするアレックス。

しかし途中で道を間違え、2人は樹海で遭難してしまいます。

地図なし、スマホなし、人気さえない、そんな状況でパニックに陥る2人。

さらに最悪なことに巨大な黒いクマまで現れて……。

最初に言っておきますが、はじめの60分ほどはクマが出てきません。

物語の大半を脅威から逃げ回るような、終始賑やかなパニックホラーものと思って視聴すると肩透かしをくらう可能性あり。

クマの存在を匂わせる描写は映画の最中にちょいちょい挟まれますが、クマが姿を現すのは後半の30分間だけです。

登場人物もすごくシンプルで、

アレックス(彼氏)、ジェン(彼女)、ブラッド(自称ガイド)の3人。

あ、あとクマですね。

クマが登場するまでの約60分は山中を歩き回る描写がひたすら描かれているため、このへんは心しておかないと飽きてしまうかもしれません。

攻防という攻防もなく、ただ無力に逃げ回る姿が描かれているのですが、そこがまたリアルで恐ろしさは断トツでした。

無意識に歯を食いしばって見ちゃったから、終わる頃めちゃくちゃ頬が痛かった……。

以下、ネタバレ有の感想です。

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【ブラックフット】ネタバレあり感想

彼氏力0点のダメ男アレックス

物語序盤から、アレックスのダメ男っぷりが発揮されています。

  • 意地っ張り
  • 見栄っ張り
  • 間違いを認めない
  • すぐに嫉妬する
  • 彼女のクマ対策を鼻で笑う
  • あえて地図を持って行かない
  • 彼女のスマホを無断で取り出し、置いていく
ゆめ

ないわ~、まじないわ~。

【絶対に付き合ってはいけない男】選手権があれば優勝しそうな問題だらけの男、その名もアレックス。

何コイツって何度思ったかわからない。

樹海にむかう車の中で、ジェンがアレックスの”彼氏力をはかるテスト”をするのですが、結果は0点でした。

しかも2人がキャンプへ出かけた樹海にアレックスは『何度もきてる』とか言ってましたが、物語中盤でどうも最後にきたのは高校生らしいことが判明します。

劇中で2人の年齢は語られなかったと思うけど、見た目や状況的に考えて20代後半~30代前半程度。

おま、よくそれで地図とスマホおいていこうと思えたな????

危機管理能力低すぎて、目が飛び出るかと思った。

登山ド素人のわたしでも10年近く経ってりゃいろいろ変わってるかもとか、記憶が曖昧かもとか、もう少しいろいろ考えるわ!

とまあ、兎にも角にも残念すぎる彼氏なのですがアウトドア初心者のジェンは念には念を入れてクマ対策を意識していたのが唯一の救い。

クマ対策スプレーを買ってきたというジェンを、アレックスは「要らないだろー」と小バカにします。

おまえあとで痛い目みるからな??

準備を終え、さっそくカヌーに乗って樹海へと向かう2人。

岸につくなりアレックスは持ち上げたカヌーを足の上に落とし、怪我をしてしまいます。

ひつじくん

痛い目みるの早かったな…w

ここできちんと手当てをするなり、引き返すなりしておけば良かったものを、「歩いてりゃ治る」と怪我の確認すらせず先を急ぐアレックス。

アホの子なのでしょうか。

お察しの通り、足をケガしてるのに歩き続けたもんだから、あとで酷く悪化します。

個人的にはこの怪我が原因でクマに襲われたんじゃないかなーと思うんですよね。

森の中で出会う不審な男

一日目の日暮れくらいまでは、比較的なごやかだった。

でも、アレックスがテントを少し離れたすきに見知らぬ男がジェンに声をかけ、彼女が他の男と親し気に話しているのを見たアレックスの不機嫌バロメーターはぎゅんっって音を立てそうなくらいの速度でMAXに!

男はブラッドと名乗り、偶然ジェンと出会ったと説明します。

が、何だろう、とにかくあやしい…。

樹海で偶然、彼氏が去ったタイミングで出会うなんてどんな偶然?

しかもブラッドは大量の魚を持ってて、一緒に夕飯を食べようとジェンを誘っていたみたいです。

そしてその誘いを、無断で受けてしまうジェン。
彼女との樹海デート初日に見知らぬ男と食卓を囲むことになったアレックスはブチギレ寸前です…。

ゆめ

これに関してはジェンが悪いと思う

しかも、食事中もブラッドがやたらとアレックスのコンプレックスを刺激するんですよ。

あきらかにアレックスを下に見ているのがわかるような態度で。

仕事は?この森はじめて?滝を見るならどのルート通る?

いっけんただの世間話なんですが、2人はジェンが弁護士、アレックスは造園手伝いと社会的地位に差のあるカップルだったようでアレックスの機嫌はますます悪くなっていきます。

森の中でキャンプ

ブラッドは自称この森のガイドらしく、観光地にも詳しい様子。

観光プランを聞かれ、ただ数日リラックスするだけだと答えたアレックスに対して「俺なら滝とかブラックフットの小道とか、観光客が行かないところに連れて行くけどね」と煽ります。

冒頭で述べたとおり、アレックスはかなりの”格好つけ野郎”

これがきっかけで(もちろん原因はこれ以外にもあるんだけど)すっかりアレックスはキレてしまい、ブラッドが去ったあとも2人の間に嫌な雰囲気がただよいます。

クマがちょいちょい存在アピールしてるけど無視し続けるアレックス

睡眠って偉大ですね。
一晩ぐっすり眠ったアレックスは、すっかり機嫌をなおしていました。

ひつじくん

さすが人間の三大欲求と言われるだけある。

この日、滝をめざして歩きはじめたアレックスは道中で獣の足跡をみつけます。

どうみてもクマさん。

アレックスも気づいたのか「アカン……」って顔を浮かべたものの、なぜかジェンに伝えることも、行き先変更することもなくそのまま突き進みます。

しかも、足跡を見つけときながら

右:整備された道
左:未整備ルート

といった分岐点にぶちあたった際、迷いなく未整備ルートへとズカズカ入っていく始末。

そっち明らかにクマさん出てくる雰囲気じゃん…。

ゆめ

本当は片道切符の旅行ですか…?

思わずそう聞きたくなるほど、賢明とはいえない選択ばかりするアレックス。

整備されてない道だから歩きづらく、足のケガも悪化します。

爪がはがれて超絶痛そうでした。
見てて顔が歪んじゃったよ…。

夜、血がべっとりついた靴下をテントの外に干して2人は眠りにつくのですが夜中に外でずっと外で音がするんですね。

音に気づいて不安になったジェンはアレックスを起こしますが、アレックスは「どんぐりが落ちた音」だと二度寝。

クマの足跡みつけといて、外を確認することもなく”どんぐり”で済ませられるメンタルすごい。

翌朝、テントの外に生えていた細い木が何本も折れているのを見たジェンは「もう帰ろう」というのですが、アレックスは「大げさだよ」と聞きません。

道中、シカの食い散らかされたような死骸を見つけたりもするんですが、それでもなお先に進んだ2人は、ついに坂道をのぼりきります!

そこにあったのは……

ただの崖。

眼下には樹海が広がっていました。

ひつじくん

うん、知ってた

パニックになる2人。
アレックスは「何でだよ!?」ってめちゃくちゃ叫んでたけど、それを言いたいのは間違いなくジェンだと思う。

何度も来てるって聞いていたから信じてついてきたのに、最後にきたのは高校生だったこと、地図はないことなどを聞かされて絶望しつつも持ってきたスマホで外部と連絡を取ろうとするジェン。

が、しかし…

そのスマホも”俺との時間に集中して欲しい”って理由で勝手にアレックスが取り出して、車に置いてきちゃったんですよね。

ここまでで約50分経過してるんだけど、殺意って感情しかわかない彼氏ってやばくない?

当然ブチ切れて暴言を吐きまくるジェン。

「何でこんなとこに連れて来ようと思ったの!」と責められたアレックスは「滝でプロポーズしたかった」と白状します。

なるほど、プロポーズのため…

自分が知っている感動的な場所を共有したかった、最高のシュチュエーションで指輪を渡したかったっていう気持ちが最悪の結果をまねいてしまったんですね。

でもそれだけ大切な彼女を連れているにも関わらず、備えを怠ったのは完全に落ち度でしかないですよね。

アウトドアに慣れているからこその慢心だったのかもしれないけど、本来なら慣れているからこそ正しい知識や警戒心を持って対策をするべきだったと思います。

プロポーズという言葉を聞いて、すこーしだけ怒りが落ち着いたジェン。
日も暮れようとしていたため、2人は仕方なくその場でキャンプすることに。

そして2人が寝静まったころ、テントにくっきりとクマのシルエットが浮かびます。

ゆめ

このシーンめちゃくちゃ怖かった…

クマは鼻をおしつけて臭いを嗅いだり、様子をうかがっていたものの襲撃はされないまま朝を迎えます。

襲撃前夜:クマの寝床を見つける

テントの外に出ると、近くに置いていた荷物が引き裂かれていました。

不安げなジェンにアレックスは言います。

「アライグマの仕業だよ、見かけたんだ」

よくもまあ、いけしゃあしゃあと……。

小型サイズにしすぎだろ。

アレックスが取った行動は、

  1. 不安にさせないため
  2. 間違いを認めたくない

この両方が混じってたのかなと思うけど、たぶん割合的には不安にさせたくない2割:間違いを認めたくない8割だったと思う。

水も食料もなくなった状況で、あてもなくさまよう2人。

すると日が暮れる直前でクマの寝床をみつけてしまいます。

暗くなる前に少しでも離れようと、すぐ歩き出す2人。

可能な限り離れた場所にテントを張り火を焚くのですが水も食料も絶え、近くにクマがいるかもしれない状況に絶望しか感じられません。

ガチへこみするアレックス。

ジェンはさすがに可哀想に感じたのか、昨日の暴言の数々をあやまって仲直り。

そして何故か2人はそのまま燃え上がり、おっぱじめそうになります。

生き物は生命の危機を感じると子孫を残そうとすると聞いたことがありますが、まさにそれなのでしょうか。

視聴者としては「マジか」としか思えない状況ですが、本人たちは至って真面目です。

が、今にも…ってときに物音がします。

「何かいる!」と怯えるジェン。

ゆめ

その”何か”はほぼ間違いなくクマでしょうね、ええ…。

アレックスは大声を出すことで「追い払った」と言い張ります。

昼間ならまだしも、寝泊りする場所の近くに得体の知れない何か(クマ濃厚)が出たのに大丈夫と思える精神がすごい。

でも、アレックスの愚行はまだ終わりませんでした。

襲撃

翌朝。アレックスがテントをあけると、そこには……

大きなアライグマがいました。

これ、アレックスが見たアライグマと同じやつかな~?
突然変異なのか色も黒く、体長も2〜3メートルはありそうです。

黒い巨大なクマ

失敬。クマさんです。

最初は少し離れた場所で座り込んでいたクマは、アレックスに気づいてなのかゆっくり立ち上がり、のそのそとテントに向かってきます。

ビビりまくる2人。
あろうことかアレックスは唯一武器になりそうな斧を焚火のそばに置き去りにしていました。

えっ、あの状況で外に武器置いてくるとか何事??

ゆめ

まさかマジで二度と戻ってこないと思ってたの?嘘でしょ?

お願いだから去ってくれと神頼みする2人でしたが、その祈りもむなしくクマはテントを引き裂きます!

ここから先は地獄絵図でした。
グロ描写があるので閲覧注意です。

まずは伸びてきたクマの爪でジェンが左腕を負傷。
だばだばーっと血の池ができあがります。

クマは中で悲鳴をあげる食料を食べたくて必死です。

アレックスはジェンを背中に隠し、足でクマの顔を蹴飛ばします。

しかし脛を噛みちぎられ、激痛で悲鳴をあげるアレックス。ジェンはクマ用スプレーがあったのを思い出し、クマの顔にむかって吹きつけます。

クマが一時退散したすきに、ジェンはアレックスの止血を試みます。
「もう死ぬんだ…俺は死ぬんだ」とすっかり気弱になってしまったアレックスを叱咤するジェイ。

「大丈夫、大丈夫だから」という祈りのような励ましもむなしく、再度襲ってきたクマにアレックスは引きずり出され、生きたまま食べられてしまいます…。

ここの描写がもう、本当にリアルでぞっとしました。

作り物だと分かっていても、あまりの残酷さに目をそむけたくなるほど。

顔や腹などの肉を失いながら、アレックスはテント内でなす術もなく呆然としているジェイに「逃げろ!」と訴え続けます。

ここがアレックス唯一の見せ場だった……。

どうにも好きになれないキャラだったけど、「助けて」じゃなくて「逃げろ」って言ったところをみる限り、本当にジェイを愛してたんだなあ……。

ジェイがハッとして逃げ出す頃には、アレックスは”残骸”となり果ててしました。

ショックをうけながらも、ジェイはアレックスのリュックからエンゲージリングを取り出して走り出します。

すごく真面目なシーンなのはわかってるけど、言わせてください。

背中向けて走るのが一番ダメじゃね?

確か、姿が見えなくなるまでそーっと後ずさりするのが正解だったはず。

そもそもクマって60Km/時速くらいで走るから、追いかけっこしたらまず勝てないよ…!

無事生還

クマが見えなくなったところで、本当は湖で受け取るはずだったエンゲージリングを左手の薬指にはめるジェイ。

どうしてこんなことに……

と涙が止まりません。

身も心もボロボロのジェイはふらふらと必死に逃げ続けます。

遭難中にかわりないため行き先もわからず、ただがむしゃらに歩いているだけですが幸運にも水場を見つけることができ、ジェイの命をつなぎ留めました。

その後は空を飛ぶ救助ヘリに救出を求めたり(気付いてもらえず絶望)

再びクマに追われて崖からすべり落ち、骨折したりと散々な目にあい続けます。

最後は奇跡的にカヌーまでたどり着き、最後の力をふりしぼって向こう岸まで渡りきります。

そこで力尽き、倒れこむジェイ。

ハツラツとしていた面影はすっかり消えてしまっていました。

倒れているジェイを見つけたのは、これから樹海へ向かう観光客一同と彼らのガイドを担当していたブラッドです。

ひつじくん

あ、まじでガイドだったんだ

ジェイが生還できて本当によかった。

でもこのトラウマは一生消えないだろうな…。
山の恐怖と備えの大切さ、そして見栄っ張り男の言うことを信じてはいけないという教訓が込められていたと思います。

まとめ

わたしはお家大好きな完全インドア派なので山とは無縁なのですが
もし将来、山に入ることになったらしっかりクマ対策はしておこうと心に誓いました。

対策したところで、いざとなったらパニックになってジェンみたいに走り出しちゃう気もしますが。

それでも備えあれば憂いなし!これに間違いないですね。

登山に限らず何事にも慢心せず、ときどきは初心に返ることを大切にしたいと思います。

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